july.2002


主なコレクションはラジオと時計ですが、付随するガラクタも私の大切なコレクションです。忘れ去らないようにここで展示しておきます。

TORIO 310ライン

ご存じ、TX−310、JR−310、間のスピーカーはSP−50。真空管とトランジスターの良いとこ取りをした構造で、3.5Mc〜50Mcまでの当時のアマチュアバンドをカバーします。HF帯が混み始め、SSBの有要性が認められ始めた頃の名器。VFOがトランジスターになって周波数の安定度が飛躍的に向上しました。
当時、八重洲が「50B」と「400」、井上が「700」、TORIOが「310」と「599」を「ライン」という名で出していました。この先は送受信一体型の「トランシーバー」が主流の座を奪うことになります。
今は現役を退いていますが、いつでも使えるようにセットして、時々通電しています。

え、下の無線機も古いって?
あなたは若い。
八重洲無線 FT−620

50Mc 10W SSB・CWトランシーバー
友人からもらったものですが、ノイズが多く、しかも感度が悪いので、遂に使用しませんでした。

久々に通電しましたが、相変わらず感度が悪いのは仕方ないとして、電波の質もかなり劣化しており、復帰するにはかなりの根性が必要の様です。
三菱電機  交流電気扇

以前、粗大ゴミで出されていたのを持って帰ったもの。少し前(いつ頃のことだ?)まではこんなものがごろごろ捨てられていたのです。
3枚羽根式3段変速。
配線のすべてがぼろぼろだったので交換しました。首振り部分はアルミ鋳物なのですが、粗悪で亀裂が入っています。この部分のギアが恐ろしいことにベークライトを使用しており、当然限界まで摩耗しています。鋳物の欠落部分を樹脂パテで補修し、首振りは禁止ということで、夏のガレージで時々使っています。
古い真空管 UZ−43

1980年頃、古道具屋の隅に転がっていたのを分けてもらったものです。
一つは昭和18年11月の紙シール、もう一つは昭和19年3月の刻印がしてあります。いずれもマツダとイカリのマークがあります。
旧日本帝国海軍が船舶無線用にマツダ電気(現在の東芝)に作らせた真空管・・とでも解釈するのでしょう。
昭和18年のガラスは透明なのですが19年はラムネビンの再利用でしょうか、青みががっています。歴史ですな。
ヒーター電圧24ボルトの電力増幅用5極管です。
真空管チェッカーで測定した所、両方とも生きています。が・・・これでアンプを作る気はすでに失せてしまいました。
大切なコレクションです。
OS MAX-21FSR-C-ABC

昔、エンジンバギーに凝っていた頃のグローエンジン。
それまでのものとは比較にならない吹き上がりの鋭さ。・・だったらしい。
オンロードモデルなら吹き上がりなんか判断できるのでしょうが、ダートコースではあまり意味がありませんでした。それでもレースの後はOHを欠かしませんでしたし、ピストンスリーブも何度か交換しました。
ある初夏の夕暮れ、タミヤのチューンされた電動バギーにぶっちぎられ、この趣味は幕を下ろしました。
きれいにOHし、現在はただのオブジェです。
真空管チェッカー 三和電気計器(株) SEM−10

今でも現役で使っているので、コレクションじゃありません。
MT管は使えないので、専用のアダプターを自作しました。
換算表が付いていて、試験する真空管の状態は、メーターのふれ具合で判ります。

裏面の換算表を起こしましたので参考にどうぞ。
SEM-10
真空管電圧計(バルボル) 菊水電子 107A

これも少し前まで現役でした。
安定するよう使用前1時間程度付けっぱなしにしておきます。

最新のデジタル式と比較しても、決してそん色はありませんが、とにかく大掛かりになるので、今は使っていません。