March '2002


 ロレックスやルイビトンの様な高級ブランドには、コピー商品が作られます。これを正式名「基準外製品」俗して「パチもの」といいます。
ここ数年の出回り状態は驚くばかりで、中には見分けの付かないものまであるようです。ネット上でも時々トラブルが発生しておりまして、早急な対応が望まれます。
 さて、かくも偉そうなごたくを並べましたが、私も1個持っています。ここでは私の持っているパチものについての情報をお知らせし、皆様にパチものを見分けるための参考にしていただきたいと思いアップしました。

パチ購入
 1995年頃にさかのぼります。それは露天の陳列台に並べてありました。当時はまだパチものに対して今のような大きな問題になっていなかったので、堂々と販売されていました。
 店のご主人??もまだ罪の意識が無いせいか、私の質問にちゃんと答えてくれました。あまりにも気の良い人なので買う気がなかったのですが、一つ買ってしまいました。

パチ製品

ロレックス オイスターデイトジャスト
コンビ、文字盤に10ポイントダイヤ入り
竜頭にも王冠の紋章あり、金色部分は14Kと全く同じ色です。もちろんバックルにも王冠が打ち出してあります。リューズはねじ込み式。時間も良く合います。

結論から言えば、少し見ただけでは判断できません。

ちなみに1万5千円と言われたのを7千500円まで値切って買いました。

パチについて
ご主人に聞いた話なので、真偽は定かではありません。
生産国は、香港、台湾、フィリピン、それにタイでも作られています。一番上等なのが香港製で、中はシチズンを使っているそうです。セイコーは高いし機械の大きさが合わないとのこと。
作り方、ケースはそれ専門の工場があって上手下手があります。香港の工場が上手だということですね。その中に、少し小さい目のシチズンを入れ、まわりをプラスチックで固定するのだそうです。裏蓋を開く工具があれば、のぞいてみたいものです。
入手経路は韓国経由で船を使います。時計をケースなどに入れないで、ビニール袋に1個ずつ入れて、手提げカバンにどっさり詰め込んで日本に持ってきます。税関は通らないと言っていましたがどういう意味なのでしょうか?。

見極める
まず手に持ってください。軽い!本物を一度でも持った人はその軽さで即判断できます。
次にベルトの裏側を見てください。本物のコンビはベルトまで金を使っていますので、中央部分は金色をしているはずなのですが写真の通り真っ白です。
竜頭を回す事を許可してもらえれば、日付が0時ジャストに変わらないので丸わかりです。
他のパチ時計に関してですが、デイトナの様な針がいっぱい付いているものはその針が動きません。オークションの写真で針がいい加減な方向を示しているデイトナはパチを疑ってください。
カルチエなど女性物がありますが、やはり比較すると軽いです。しかし単体で見させられるとわかりません。
究極の判断として、新品なのに専用ケースが付いていないものは、疑う余地があります。

あとがき
私の情報は、もうかなり昔のものなので、現在どうなっているのかわかりません。もしかしたらパチの技術も進み上記のような判断では見極められなくなっているかも知れません。
時計を買うときは裏蓋はずしを持参しなくてはならない時代がやってくるかも・・どうしましょう。
なお、パチを購入したお店は当然ながら今はありません。それから、生産や輸入に関係した国名をあげましたが決してその国自体を非難中傷するものではありませんので、念のため申し添えておきます。