R26 メンテナンス記録

 メンテナンス記録だなんて、これはレストア記録ですぞ(自分で突っ込んでどうする)。
本気で書き始めると単行本ができちゃうほどになります。正直今さら全部覚えていません。
従ってここでは印象に残った作業を箇条書きにする事に致します。
 尚、これは個人でのレストアなんで随分いい加減です。参考程度でとどめておいてください。



☆そもそものスタート・・・眺めていると「助けてぇ〜」って言った様な。でも六宝がさわって逆に壊しても知らないぞ。

○エンジンを降ろす・・・結構軽いもので一人でできちゃった。完全にばらすと復元できるか自信がないのと降ろさなくてもある程度メンテができる事がわかったのでそのまま戻す。
○シリンダーヘッドをはずす・・・摩耗、ガタ確認、バルブクリアランス調整。良かった錆びてない。CRCぶっかけ。
○ギアボックスをはずす・・・クラッチの摩耗確認。数値的なものを知らないので正直のぞいただけ。手が真っ黒になっちゃった。グリ−スアップ。
○シャフトからデフギアを手で回してみる。ガタがあるけどこんなモンかな。グリ−スアップ。
○ポイント確認・・・ヤスリで磨いて、まぁこんなもんでしょう。アイマーク(らしきもの)が付いていたのでそこに合わす。シリコングリース塗布
○ステンレスブラシでエンジン清掃・・・私ってきれい??。
○キャブのオーバーホール・・・コンパウンドでノズル磨き、バスコークでシーリング(R50のメンテ参照)。
○ガソリンタンク清掃・・・さすが、錆無し!ダンゴムシのミイラ2匹埋葬。どこから入ったの。
○絶縁チェック・・・う〜ん危ないかな。(後日レギュレーターの絶縁不良とわかる。)
○ガソリンコック取り替え・・・ゴムだけ取り替えれば直るんだがなぁ。当時と同型の新品GET。
○バッテリー取り付け・・・規格がわからないのでそれらしい寸法のものを無理に付ける。これがないとエンジンがかからないのだ。

☆始動!動いたぁ〜。輸入されて以来と思うので16年ぶりの復活か。

○オイル交換・・・こいつ腐ってる。先にやっとけば良かった。
○フロント廻り・・・ダンパー異常なし(と思う)。ゴムブッシュ固くなってるけどまあいいか。アームガタなし。おい!ネジが合ってないぞ!。グリースアップ。
○リア廻り・・・シャフト側サスのボルト規格外、これで走ると必ず死ぬ!アームガタなし。グリースアップ。

☆大阪市内をちょっと試乗。 ものすごい!空中分解しそう。

○エアクリーナー・・・フレームに付いているはずのステーが無い。板金溶接。
○バッテリーケース・・・なんか無理に曲げてある。ゴムハンマーで修正、亀裂部再溶接。
○そのカバー・・・を止めるネジが途中までしか入らない。タップを切り直す。ちゃんと規格品を付けようね。

○絶対オイルシールがいかれてると思っていたが漏れてない。ちょっと不安だけどまぁいいでしょう。
○R50からはずしたクラッチ・アクセルワイヤーに取り替え・・・ブレーキワイヤーは別規格でした。
○電気系のレストア・・・誤配線修復、いい加減な結線の修復。もういやになってくる。1本焼けこげたコード取り替え。
何があったの。
○ハンドル廻り・・・ニュートラルランプが見にくいと思ったらステーが逆さまに付いていた。元に戻す。発見!こいつラバーマウントだ。
○アクセルギア・・・ガタガタするので、薄いポリカーボネートでワッシャを数枚作って挟む。うん、いい感じ。
○ハーネスを自作・・・リアフェンダー内を通るものが短く切られていて使用不能。
○リアフェンダーにハーネスを通す・・・意外と簡単。しかしこのフェンダーはボコボコだな。数カ所ネジをグラインダーで削り落とす。
○リアフェンダーのサビ対策・・・16年前付いたドイツの泥をワイヤーブラシで落とし、CRCを一生懸命吹き付ける。
○LEDウインカーの製作・・・R26は実験動物か。リレーはR50用に作成した同じもの。ちょっと暗いけど永久に切れないのです。
○タンク上ツールボックスのフタ取り付け・・・本物の構造を知らない。独断で取り付けたらガソリン漏れ発生(泣)。ツールボックスのエッジまでガソリン来てるんだ。でも不用意に溶接しなくて良かったぁ。ヒンジをネジ止め、エポキシボンドでシーリング。
○タイミング調整・・・すでに合っている。せっかくタイミングライト作ったのに。


☆当分慣らし運転と状態チェックが続く。ゲンチャリがバンバン追い越して行く。落ち着け!お前は46才、しかも何処に爆弾抱えてるかわからない病み上がりだ。
☆アメ村のど真ん中に停めたいけどイタズラされたら嫌だしなぁ。
☆視線が気になる。信号でエンストしたら格好悪いなぁ。

キャブのオーバーホール どーだ!
レギュレーターの配線修復 ホーンリペイント


 手を入れ始めて6ヶ月、その間途中でやめたいと思った時もありました。じぃーと眺めていると超能力で勝手にそこが修復したらいいな・・・なんて事も思いました。そうこうしているうちにエンジンが始動し、走り始め、こいつもいっちょまえにしきたりをうるさく言い出すと、何ともかわいらしく思えるようになってきました。
 以前何かの雑誌で69Sだったと思いますが「貴婦人」と表現したものがありました。それでいくと六宝のR50は物静かなお姉さん、R26はちょっと元気な弟くん、と言う事になりますかな。いずれも中年のおばさんとおじさんですが・・・(^_^;)。
 六宝のような素人でもここまで修復ができるというのは、やはりすごいバイクです。元のメッキが悪いのか腐食でやられている所が多いのですが、消耗部品を除いて決定的な不良箇所はありません。すべて修復可能でした。多分・・プロが見れば危険なぐらい整備不良車でしょうが・・。
 まだまださわりたい所がいっぱいあるのですが、このあたりで一区切り付けたいと思います。これにて六宝のR26レストア記録を終わらせて頂きます。

あ〜しんどかったぁ・・