Feb.2004


 旧車を整備する時、絶対必要な道具にタイミングライトがあります。静止状態の進角はテスターなんかで計れますが、動作状態の場合はこれがなければ測定不能です。六宝は友人のを借り(っぱなし)て調整しましたが、それは12V用なので6V仕様のR50には大変使いにくいものでした。

そこでお手軽なタイミングライトを作ってみる事にしました。
材料は使いっきりカメラのストロボメカ部です。

部品名 備考
ストロボ付き使いっきりカメラ 色々な形をしているが何でも良い。特売で398円
SCR SF03G42、CR03AM-12等何でも良い。30円程度からある。
1μF×160V 電解コンデンサです。
プッシュスイッチ 何でも良い。
コード 何でも良い。
透明ケース メカが入ればよい。
あると便利なもの クリップか洗濯ばさみ
いい加減な部品ですが、写真を参考に購入して下さい


使いっきりカメラから取り出したストロボメカ

左の出っ張りが電池ケース、基盤の赤い寸切りコードがシャッタへ行くコード、その右隣が電源スイッチ、その右にマジックで「+−」と書かれているのはコンデンサの取り付け部分。
   ↑
1,でかいコンデンサを1μF160Vに取り替える。極性を間違えない様にね。
2,シャッターに連動しているコードをはずし、SCRを取り付ける。
3,電源スイッチに連動している部分にプッシュスイッチを取り付ける。
4,SCRのゲート(G)に長い(50p程度)コードを取り付ける。
5,透明ケースにホットボンドで固定してできあがり。





中央部にある黒い部品がSCR。
1番上の写真と比較しながら取り付けてね。
   ↓
コードをクリップ(洗濯ばさみ)でイグニションケーブルの表面に固定する。
配線はこれだけ。


  お手軽〜 (*^^)v


 

 カメラによってはシャッターに+側で連動している場合もありますので、SCRの取り付けでアノード(A)とカソード(K)の極性に悩むと思います。とりあえず基盤に取り付けて、ゲート(G)をドライバーなんかでちょんと触れて発光しなかったら逆にしてみて下さい。ゲートには間違ってもつながない様に。
 明るさが足りないと言われる方は、コンデンサを10〜50μF×160Vにして下さい。コンデンサの容量が増えれば光量は増します。ただしそれに比例して発光間隔が長くなります。1μFではちょっと暗いかな。
 また、プラケースにホットボンド固定では強度的に問題があります。電池は別に電池ホルダーで取り付けないと、ここも強度が不足しています。プラケース自体乱暴に扱うとすぐ割れてしまいます。本格的に作成するならこの辺はまねしないでね。それから・・感電にご注意を・・。



こんな簡単な装置ですが、立派にタイミングを計測できるのです。

フライホイルのマークがピッタリ静止している所を撮ったのですがうまく写ってくれませんでした。元ストロボさんでも撮影には光量不足です。