ブレーキの泣き止め対策

 六宝のR50がメーター読み7000qあたりからフロント制動時「キー」って鳴る様になってきました。
もの凄く静かで優雅に走行しているのに、信号で止まる時に「止まりたくない」って悲鳴を上げなさるのです。
 やはり静かに走って静かに止まって欲しいのです。


 ブレーキが泣く原因をCLIMECAさんに聞くと「共振」とのお答え、六宝は目からウロコ状態になりました。
制動時、ブレーキライニングとドラムの間で細かい振動が発生し、それが連続的に繰り返される事で「キー」って音になるんです。
しかし、原理は理解できますが、具体的にどの様にすれば「共振」は防げるのか・・・・・。
 とりあえず、色々試してみる事にいたしましょう。

チャレンジ1・・・ライニングにペーパーをかける
R50購入当初はブレーキ鳴りが無かったという事は使用しているうちにライニングの材質が変化して鳴り始めたと推測。
だったら表面を一皮削り落とせば下部の材質が表れて泣きは止まるんではないか。

結果
最初はおとなしかったが、少し走行した後からしっかり泣く。ライニングの材質変化ではなさそうだ。



チャレンジ2・・・ライニング角にテーパーを付ける
ライニングがドラムとこすれる時エッジ部分が鋭角に当たる事で双方がわずかに跳ねる。
それが連続的にブレーキ全体に広がって「キー」っと泣くと推測。

結果
全く変化無し。


チャレンジ3・・・油汚れを掃除する。
ライニングやドラムに油が付着すると、摩擦熱で変質し、ライニング等に付着する。いくらライニングを削ってもまた油が付着し変質する。
ブレーキクリーナーで思いっきり洗う。油成分がカラッカラになるまで洗う。

結果
そこそこの距離を走った後「キー」・・・(ToT)。


チャレンジ4・・・ライニングに溝を付ける。
原因が「共振」だから、共振周波数を物理的に移動させる事で解決するはず。
ライニングにディスクグラインダーで約1oの深さの溝を掘る。

結果
普段の走行では泣かなくなった。しかし強い制動をかけた時や制動中ちょっとした段差を越えた時などで泣き始める。
その時は一旦ブレーキを緩め、もう一度かけると泣きやむ。



結論
ブレーキ泣きの際立った解決策はライニングの材質を変える以外無い様に思います。


おまけ
ブレーキのリターンスプリングのはずし方
1,ラジオペンチでシューとスプリングのひっかけてある部分を挟む。
2,ペンチに太めのドライバーをかけ、ドライバーの先端をシューの出っ張りにかける。
3,てこの原理でドライバーを持ち上げてスプリングが浮いたところでペンチをクリンと返すと簡単にはずれる。


取付は今の逆でできますyo。
スプリングが左右違うので注意。


06/December/2009・・・・遂に最終結論に到達!

静かに優雅に走行するR50が停止直前にヒステリックな悲鳴をあげる症状は、やはりライニングの材質以外に原因が見つからないと結論しました。

しかしライニングの張り替えは六宝程度の日曜大工技術ではかなりの危険が伴う事が判明しました。
決して生半可な技術でライニングの張り替えは行わない様に。なにしろ命を預ける場所なんですから・・・。

それではその壮絶な格闘プロセスをご紹介します。
http://roppow.way-nifty.com/a/2009/12/post-42f5.html