BMW Rー50・Rー26
メンテナンス記録

ビンテージバイクの世話は自分でやってみよう

 ビンテージバイクを常に快適に乗りこなそうと思うなら、多少のメンテは自分で行う必要があります。そうしなければ、突然エンスト・・なんて事があった場合、格好良いバイクがただの道路脇のオブジェとなってしまいます。このコーナーは、そういうトラブルを未然に防ぐためにお役立てればと思い、アップしました。
 このコーナーで、一つの項目に対して、問題から解決まで簡単に書いていますが、特にエンジン不調に対しては誠に多くの要素が有り、原因を発見するには、かなりの時間と労力がかかります。例えばエンジン不調の原因で、ガバナーのスプリング欠損を発見するまで、六宝は1ヶ月近く悩みました。
 また、調子を維持するためには、エンジン音やメカノイズの変化を監視する事や、季節あるいは街乗り長距離でセッティングを替える事が必要な場合だってあります。
この、手をかけ常に最良のコンディションを維持する事こそビンテージバイクの最大の楽しみであり、それが思い通りに走った時の喜びは、「ただの走る道具」ではない「生きたバイク」のオーナーを実感する時なのです。
 六宝は専門家では無いので、趣味程度の知識しかありませんし、もしかしたら間違っているかも知れません。若い頃入り浸っていたバイク屋さんに教えてもらった事や、本やネットで調べた内容以外は、ささやかな経験の積み重ねがあるだけです。
バイクのメンテは基本に沿って行えば、ある程度までは答えてくれます。後は経験がものを言う世界です。是非頑張って自分で面倒を見てやってください。


エンジンの不調その1   プラグがかぶる (エンジンの基本的メンテ)
アクセルを開くとアフターファイアーをおこし、加速しなくなります。また、信号待ちの時、エンジンを吹かしておかなければエンストします。
プラグをはずすと真っ黒にすすけて、火花が飛ばなくなっています。抵抗入りプラグから抵抗無しに取り替えましたが、長持ちしません。キャブレターのジェットニードルを最も下げたセッティングで、高速走行を行っても症状が出ます。
高速走行でもプラグがかぶる原因はガソリンの吸い過ぎです。ジェットニードルを下げると高速時のガスが薄くなるのですが、それでもプラグが黒くすすける場合はメインジェットを交換する必要があります。
メインジェットに#110が付いていましたので#105に交換しました。ついでにジェットニードルが錆ていましたので、交換しました。
これによりプラグは、こんがりきつね色に焼け始めました。
  110番のメインジェット(右)と古いジェットニードル(左)


エンジンの不調その2  アイドリングが安定しない  (エンジンの応用的メンテ)
回転が落ちてくるとアフターファイアーをおこし、安定しません。初めは低速のガス濃度と思って、いじくっていましたが全く改善されません。ポイントを見ようとカバーを開けると、ガバナー(自動進角装置)の分銅を引き戻すスプリングが一つありません。
ガバナーは、ポイントの点火タイミングを高速時に早める為の装置で、回転が速くなると遠心力で分銅が開き、ポイントを少し早い位置に動かします。その分銅を閉じさせるためのスプリングが1個無くなっていたため、回転が落ちても点火時期が速いままで点火ミスを起こしていたのです。
スプリングは普通のものなので、ノック式ボールペンの中から取りだしたスプリングを加工してを自作し、取り付けました。
これでうその様にアイドリングが安定しました。
バネの原型 バネをネジで挟んだ所
1,バネをネジで挟んで縮める
2,ガスレンジで真っ赤になるまで加熱
3,水で急冷
4,基のバネを参考に成形
5,ガバナーに取り付ける
6,タイミングライトで進角を調整する
追伸
こんな苦労しなくても良いのが見つかりました。
電機部品の12Vリレーに付いているスプリングがベストの動作をします。
純正品?のスプリングは多少弱いので目一杯引っ張っても早く開きすぎるようです。
下写真を見て「あれ?」と思われた方はすごい。
スプリング支点位置を変えてあります。

低速トルクが向上しました。
  加工中のバネ
尚、この改造は1955年当時のガバナーの結果であって、それ以降の製品には該当しないと思います。 類似品を見つけました。こんな形のリレーです。


エンジンのかけ方指南(外気温20℃以上編)
1,ガソリンコックを開き約30秒間待つ。
2,エアークリーナーについているチョークバルブをいっぱいまで閉める。
3,キックを軽く2回下ろす。軽くですよ。
4,メインキーを入れ、少し強くキックを下ろす。これでほぼ100%かかる。
5,10秒後スロットルをほんの少し開き、回転が付いてくる事を確認する。ここであせって空ぶかしするとかぶってしまう。
6,チョークバルブをいっぱいまで開き、少しずつふかして回転が付いてくる事を確認する。
7,最初は急激なアクセルワークをさけつつ走行する。
   うう・・・なんて素晴らしいしきたりなんだろう・・。


タイヤのエアキャップ取り付け  (車の常識)    
しょーむない事ですが、大切なメンテですぞぉ〜・・・


  ドレインからのオイル漏れ対策  (いよいよ六宝 本領発揮)
ドレインからエンジンオイルが漏れ出します。ここは構造上塞ぐ訳にはいきません。
しかし今後の事(ガレージが汚れる&知人宅に乗っていけない)もあるので「おむつ」を当てる事に致しました。
これでガレージの下に新聞紙を敷かなくても良くなりました。


電子式  ウィンカーリレーの製作  (バイク屋さんにはできない技)     製作記事ですぞ  
R50の定格電圧は6Vで、容量もそれほど大きくありません。
このバイク自体はマグネット点火ですので、バッテリーが無くてもエンジンはかかります。また、この当時は、ウィンカーという概念自体が存在していません。夜と言っても周囲が真っ暗なので、あまり明るいライトの必要もありません。・・・と言う訳でこの時代のバイク、電気系にはあまり気を遣っていません。
後付のウィンカーはへたりもある様で、きっちり6Vを下回ると点滅しなくなりました。バッテリー自体は6Vあるのですが、線が細いため、途中で電圧降下し末端では5.8Vしかありません。ヘッドライトを灯すとバッテリーフル充電でも信号待ち時は点滅しません。
そこで電子式のウィンカーリレーを製作する事に致しました。基本構造は昔暴走族が付けていたハイフラッシャーリレーの応用です。この構造で18Wのランプを点滅させるには十分な容量です。
ケースは写真のフイルムケースです。軽いし、構造上振動には強いので、ライトハウジングにそのまま突っ込んでいます。
これで電圧4V迄は点滅し続ける計算です。

低速走行時のガス濃度を調整する  (エンジンの基本的メンテ)
キャブレターに付いているエアースクリューを軽く止まるまでねじ込み、そこから1回転半戻した状態で仮止めします。エンジンをかけ、ストップスクリュー(アイドリング調整ねじ)で適度な回転数に調整します。そこからエアースクリューを少しづつ廻し、アイドリングが一番速くなるところでもう一度仮止めします。左右を交互に行い、最も快適に廻る位置から45度ねじ込み、固定します。経験的にここがベストの位置です。
六宝のすみかは大阪のど真ん中、旧型エンジンとしては、最も過酷な条件が強いられています。
低速走行、比較的激しい加減速、長い信号待ち・・・おまけに夏の酷暑。ここまでの悪条件で、R50(Since1955)はけなげに頑張っているのです。
六宝は、街乗りのみと割り切った場合、プラグをNGKのBP-4HSにしています。結構冷え型のエンジンなんですね。これでの高速連続走行は多少危険ですが、町中はご機嫌です。

高速走行時のガス濃度を調整する  (エンジンの基本的メンテ)
高速時のガス濃度を薄くしすぎると燃費が良くなる以外あまり良い事はありません。
第1に加速が悪くなる。これはわかりますね。
第2に焼き付きをおこしやすくなる。最近のエンジンは知りませんが、当時のバイクは燃焼室の温度を下げる為に気化したガソリンを計算に入れています。従ってガスをやたら薄くすると燃焼室の温度が上がりすぎて焼き付きをおこすのです。
逆に濃い場合はレスポンスが悪く、またエンジンの振動が多くなります。極端に濃すぎるとマフラーから黒煙を吐きながら走行し、回転を下げるとかぶってエンストします。

高速走行を適当に行った後プラグの焼け具合を見ます。
カーボンが少し付着した状態でもきつね色ならOK。カーボンは低速走行時に付着したもので、長距離走行後は付いていないのが原則です。
カーボンが殆ど付着していない状態で真っ白ならば薄すぎます。この状態のエンジンはものすごくご機嫌斜めだと思います。この場合、ジェットニードルを一段上げてください(止めピンをニードルが短くなる方に移動させる)。
また、カーボンが少し付着した状態で真っ白なら、プラグの番号を一つ上げてください(NGKなら6番から7番にする)。これはプラグを見ないとわかりませんので、自分のバイクの性質を把握するまでは、こまめにプラグのチェックをおすすめします。
これを普段乗りと高速で繰り返し、少しづつ追い込んでいくのです。
尚、プラグの標準はNGKならB-6HSです。BP-○HSは使えますが、BR-○HS(抵抗入り)はどうも良い結果が出ません。


BINGキャブレターのガソリンにじみ対策 (現時点ではまだ実験段階です(^_^;)
現在のキャブレターはBINGの新しいタイプが付けられていますが、底からガソリンがにじみ出します。どうもガスケットから漏れているようです。変な予感がしてはずしてみると、やたら固いガスケットが使用されています。しかも各ナットはアルミ製です。不用意にスパナで締め付けた場合、ネジ山を破損する事もあります。
ホームセンターで売っているゴムパッキンに「ニトリルゴム」を使用したものがあり、恐らく使えますが自信がありません。
そこで実際に実験する事に致しました。容器にガソリンを入れ、実験用素材を幾つか入れて2週間放置しました。その結果・・。
ニトリルゴムのパッキン=全く変化無し ○
材質不明の黒ゴム板 =柔らかくなって多少膨張している ×
材質不明の発砲ゴム =柔らかくなって指で強くこするとくずれる ×
商品名バスコーク =ガソリンが浸透しゼラチン状になるが弾力性変わらず △
和紙 =ぼろぼろ ×
皮 =ガソリンが浸透するが変化無し ○
コンプレッサー用ガスケット =変化無し ○
正規のガスケット =当然変化無し ○
以上の結果、強度と耐久性を考慮して現用のガスケットにバスコークでコーティングするという冒険をする事にしました。
キャブを車体からはずし、よく乾かし、ガスケットにバスコークを薄く塗った後、取り付け、そのまま1日放置します。
キャブを取り付け、ガソリンを供給。

結果
この手のキャブは多少ガソリンが漏れるものだという固定概念は捨ててください。
数日後にティッシュでキャブの底を拭いても何にも付きません。素手でなでなでしてみましたが、ガソリンの気配すらありません。(六宝って変態)。当然ガレージ内に漂っていた生ガスの臭いも無くなりました。
BMW R50、48才にして新聞紙から完全に卒業致しました。エンジンを止めてガレージにしまって、最後にコックを閉めてもあふれる事はありません。
次回オーバーホール時は、キャブにへばりついたバスコークを削り落とす手間が必要と思いますが、いいんです。多分六宝以外の人にはさわらせないと思いますから・・・。
大阪名物ガソリン漬け 試験の各素材・・見てもわからないね
 耐ガソリン試験はわずか2週間でしたので、今後の経過を観察する必要はあります。何か変化があればまたレポート致します。

追伸 ガソリンが漏れないと言っても、コックは絶対閉めましょう。
漏れません


六宝の性格としてやり始めたら終わるまで一気に進んでしまい、写真を撮る事など忘れてしまいます。いつも画像の少ない記事ですが、ご容赦お願い致します。

エンジンのかけ方指南(外気温10℃以下編)
現在摂氏3℃、普通のエンジンでもかかりにくくなる気温。一晩外気にさらしたR50に命を吹き込むのです。

1,ガソリンコックを開く(キャブの漏れ対策をしたので時間差が無くなった)。
2,エアークリーナーについているチョークバルブをいっぱいまで閉める。
3,キャブレターのチョークボタン(テイクラーと言うらしい)を両方同時に軽く2秒間押す。
4,キックを軽く数回下ろす。キャブレターから生ガスが送られる「ジュリッ」とう音が聞こえて来ます。
  慣れてくると「次のキックでかかる・・」という感覚がわかってきますよ。
5,メインキーを入れ、スロットルをほんのわずか開く。この角度も経験なのよ。
6,少し強くキックを下ろす。一発でかかる(多分)。
  ※一発でかからない時は根性でひたすらキックする。
7,暖機運転は必ず行う事。

ハイオクの不完全燃焼の香りと、暖かいシリンダーヘッドの感触。今時のバイクでは絶対味わえない真冬の旅立ちでした。


お手軽なタイミングライトを作りました。(やっつけ仕事の六宝作・・)          製作記事なのだぁ〜 →  
一度調整してしまうと、滅多に狂う事はありませんが無いと絶対調整できない重要なアイテム。

タイミングライトの原型はカメラのストロボです。ならばそのカメラのストロボを改造すればいいんです。
・・・・という訳で、簡単にできちゃいました。
制作費1000円以下、製作日数約1/24日


 六宝のR50はオーバーホールの時、ケーブルを新品に交換してありましたが、今時のバイクに比較して操作が重く、長時間の走行は疲れます。
若い頃は握力70sを誇った六宝ですが、おじさんになって市内走行時の細かい操作が長く続くと、結構辛いものがあります。
R50ってこんなものだとずっと信じていましたが、最近ケーブルの摩擦抵抗がを減らせばかなり改善される事を知りました。
そんな訳でこのたび、うわさのCRIMECA製ケーブルと付け替えることに致しました。
 CRIMECAケーブルが明らかに違うのはそのワイヤー部です。純正のものは長いピアノ線を10本程度よじったものですが、こちらはさらに細いピアノ線をよじり、さらにそれを数本よじった2重構造になっています。従ってワイヤー自体柔らかく、しかも弾力があります。外からは見えませんが、内部にモリブデンコーティングがしてあり摩擦抵抗を極限まで押さえてあるということです。
劇的に軽くなったクラッチ

今時のバイク並みに軽くなりました。乾式クラッチの微妙な操作が楽にできる様になりました。今までこいつでは難しかった指二本操作もできます。ケーブルだけでこれほど変わるものかと驚きました。
ダイレクトに重いフロントブレーキ

初走行した時の実感は「やはり重い」でした。ただ、これは純粋なスプリングの反発力です。以前ダブルツーリーディング式のレース車に乗せてもらった時の感覚で、重いが操作性が良いのです。もちろん指2本操作もできます。今までどんな重さのブレーキ操作をしていたのでしょう。握力はいるけど慣れたら全く問題ありません。

※CRIMECAさんから「重いのはおかしい」とのご助言を頂き、只今調査中。

追伸
六宝の別に乗っているバイクが250tとか油圧式なので、やたら軽いのを基準に「重い」と判断していました。
全然重くありません。
目立たないけどスムーズなスロットル

ケーブル自体長くないのとスロットルの回転角が多いので、操作自体に大きな変化はありません。しかしスロットルギアの動きを直接感じます・・・ということは明らかに摩擦抵抗が減少している事になります。
ここは長距離を走って始めて「あれ、疲れていない」と思う所です。
旧車を大事に飾っておく人は別ですが、本当にその車が好きならいつでも乗っていたいと思っているはずです。それなら少しでも運転が楽にできれば、それだけ気軽に乗ることができます。このケーブルはそういうニーズに正直に答えてくれます。六宝はもう「純正品」に戻す気はありません。

尚、この記事について興味ある方はリンクのページをご参照ください。

かけるのに失敗したエンジンについて
色々なしきたりでかけるのだが、一度かかったのに数秒後止まり、次にいくらキックしても全然反応しない状態
 街中のちょい乗りを続けたり、エンジンをかけてすぐ止める事を繰り返しているとプラグがすすけて来ます。そこに生ガスが付着するとスパークしなくなります。この状態でいくらキックしてもエンジンはかかりません。
 少し待ってもう一度キックするとかかる理由は、プラグに付着した生ガスが蒸発しスパークが復活するからです。しかしカーボンですすけてしまったプラグはなかなか蒸発しないので、ひたすら頑張って汗びっしょりになるのです。
 手っ取り早い方法はプラグをはずしてワイヤーブラシでカーボンを落とし、ついでに空キックでシリンダー内生ガスを追い出す事でエンジンは元に戻ります。綺麗なプラグを予備に持っているのも良い方法です。
 走り方のしきたりとしてエンジンが暖まる前に止める様な使い方はさけるべきです。街中のちょい乗りがメインなら、NGKの4番がお勧めです。


   R26メンテナンス記録  Byレストア編
ちょっとここでは内容が多すぎるので別のコーナーを設けました。
是非ご理解を・・。


  ←やっぱり壊れたレギュレーター 騒動記
絶縁テストで「不良」と出た部品、分解してみて初めて知った技術の塊。
魅惑の機械式レギュレーター、その芸術的構造とメンテナンスをご紹介します


レギュラーかハイオクか
 今まで旧車だからという理由でハイオクを入れていましたが、BMW Motorcycle Owners Clubの仕様を見るとR50はレギュラーを使えと書いてあります。もしかしたら六宝は重大な間違いをしていたのかも知れません。ちょうどガソリンタンクが予備コックまで使い切った状態なのでレギュラーを入れてみる事にしました。レギュラーとハイオクの違いについては他のHPに丁寧に説明されているので省略します。

結果は  「ようわからん・・・・・(+_+)」

 元々ノッキングを起こしにくいエンジンですが、入れ替えて調子が変わった様子も感じられません。強いて言えば感覚的に60q/h前後のトルクが上昇した様です。最高速チェックはしていないのでここも不明確です。後、真冬の始動性をチェックする必要があります。
 真冬にもう一度チェックしてみます。

追伸
真冬の始動性も  「ようわからん・・・・・(+_+)」

普段はハイオク、お金の無い時はレギュラー・・・って使い分けぐらいで良いでしょう。


エアーフィルターの掃除をする
1955年R50と1958年R26には金属製のエアフィルターが使われています。
実はこれ、ナスフィルターと言って湿式なのです。
ナスはドイツ語の「湿る」の意味だと思います。

ガソリンで洗浄してエンジンオイルを塗布します。
CRIMECAさんの助言では1500qごとに掃除するらしいです。

このR50、先々代がOHしてから約9000q、乾式状態でした。
ガソリンで洗浄すると、出るわ出るわ。ヘドロ状態のガソリン出来上がり。
エンジンオイルをまんべんなく垂らして装着。オイルの適量がわからないけどテキトー。

R26はカバーと一体なので洗いにくいです。
左がR26用、右がR50用


バルブクリアランスを調整しました

真冬のエンジンのかけ方
R50のエンジンは氷点下でも始動に自信があります。でもR26の方はチョークバルブが無いので代わりにウエスで塞いでみたりもしましたがどうも違うようです。ここは一つR26の始動に関する生態を研究してみます。

これまでに究明された生態は以下の通りです。
1,バッテリーの充電不足は致命傷。チャージランプが暗い場合、かかりにくい。
2,ティクラーは使いすぎてあふれさせてもかまわない。その場合スロットルを開いてはいけない。
3,カラキックは5回以上するとよい。
4,何度か試みてかからない場合はプラグがカブッている。プラグをはずして揮発させか何もせず2〜3分放置する。

現在気温2℃、一晩外気にさらしたR26の生態観測開始。
ガソリンコックを開いてティクラー2秒、カラキック5回。
メインキーを差し込んでわずかにスロットルを開き、キック1発。
すんなりかかる。

結論!
プラグをカブらせないで如何にガソリンを濃くするかがコツです。


ホイールのベアリングの交換
自信がなかったのでモトバイエルンにて交換してもらいました。
六宝は横で見ていただけ。

ここは自分で行う場合、かなりのリスクを覚悟しなければなりません。
殆どのバーツははずれるのですが、一番奥のベアリングは膨張していてはずれにくくなっています。
ヘタにたたき出そうとするとホイールを痛める事になりかねます。
専用工具でゆっくり引っ張り出すのが正解。
また、新しいベアリングは装着前にシムカラーの調節を行う必要があります。ここでは旋盤があると1/100o単位でピッタリ合わせる事が出来ます。いい加減に合わせるとガタが出たりベアリングを焼き付かせたりするので、かなり気を遣う作業になります。
いくつか専用工具が必要です。

なお、ハンドルのベアリング交換は、時間はかかるけど自分で出来そうです。


R26のバッテリーを交換する
涼しくなってくると心配なのはバッテリーあがり。
R26のバッテリーがかなり劣化して、このままでは冬は越せない状況です。
家での始動は充電器でできますが、出先で止まったらちょっと恥ずかしい。

最初取り付けた「6N11A−3A」は、非常に早く、振動で壊れました。
最近まで「6N4−2A−4]というカブ用にスポンジゴムをぐるぐる巻きして取り付けていました。1年保ちましたがヘッドライトを灯すと"即"ダウン。
そこでこのたび秋月電子にて購入の「WP9−6A]に取り替えてみました。

サイズは「6N11A−3A」よりわずかに小振りで、スポンジゴムを挟んでちょうどになります。メンテナンスフリーなのでドレインがありません。
充電容量もそこそこあるので多分R26のダイナモ(60W?)程度なら大丈夫だと思います。

何か変化があればまたお知らせ致します。
↑にて交換してまだ1000qも走ってないのにぶっ壊れました。
原因は強烈な振動。
R26は振動がバッテリー付近に集中するようです。

前回はゴムでがんじがらめに縛り付けていたのでまともに振動の影響を受けていたようです。
緩衝材に使ったスポンジゴムがぺっちゃんこになっていて全く振動吸収の役目を果たさなくなっていました。

で、今回は箱に入れて比較的ゆるく止めました。
強い振動があるとバッテリーが少し動きます。


・・・長距離走る時は予備持って行こう・・・・・


 フロントブレーキを泣きやませました。
でも、また再発するかも・・・・。


CRIMECA特製リターンスプリング採用レポート
フロントブレーキのリターンスプリングをCRIMECAの2.0oスプリングに取り替えました。

普通は2.5oと2.2oの組み合わせですが太い方に既存の2.2o、細い方に特性2.0oを取り付けます。
写真の左から2.5o・2.2o・CRIMECA製2.0o。
写真では見にくいですが細いです。
スプリングのはずし方は前記(フロントブレーキ泣きやませ作戦)を参照してください。

取付後レバーを握ると結構軽い。これなら握力の無い女性でも楽に操作する事ができそうです。
ドラムブレーキの「じく〜」って効いてくる感覚がたまらない。

これでまたツーリングが快適になりました。


スピードメーターを修理する
ある日突然スピードメーターが振り切れた状態で動かなくなりました。
ここはそんな悲しい結果となった原因を究明し、再生にチャレンジした六宝の血湧き肉躍るレポートです(言い過ぎ)。

旧車にもイリジュウム
古いバイクに最新式イリジュウムプラグを取り付けました!
血湧き肉躍る感動の結果(ウソ)をお知らせします♪